さっそくですが、以下の状況において危険度が高いものを推測してみてください。
※クリックすると、大きい画像が表示されます
ちなみに捨て牌で影がついている牌がツモ切り(ツモった牌を切ること)、
明るくライティングされてるものが手出し(手牌の中から不要牌を切ること)です。
親の仕掛け:5pチー→打9m、4sチー→打7m、6mチー→打中。
なので親は 1p西9m7m3s5p中 という捨て牌です。7mは私がチーしました。
いかがでしたでしょうか?うまく推測できたでしょうか?
危険牌を絞り込む技術は特に放銃率を下げる際、有効となってきます。
まず、結論から言うと
47s58sが超本命です。次に役牌。
あとはレアケースとして36mの2度受けに当たるかなーという感じです。
当たった! という人もいれば、
んーあんまり・・・ という人もいると思います。
麻雀は考え方が大切です。
当てずっぽうではなく論理に基いて、
ロジカルに危険度を考察していきたいと思います。
[解説]
親の3フーロが入りました。まあテンパイとみてよいでしょう。
ここで一番注目すべきは”
6mチーの打中”。
この「
中」は、下家が仕掛けているので4枚目の「中」です。
つまり、親はアンパイとして持っていたことになります。
中を捨てる以前に親は
7m3s5pを捨てているので、
これらの牌が絡んだ待ちではないことがわかります。
たとえば、親が6mをチーする前の
2245m355p中
という手牌から中を切らずに、5pを切ることはありませんよね。
よって4p待ちと仮定すると5pのあとに、中を切ったことと矛盾します。
→結論:4p待ち(5p絡みの待ち)はありえない。背理法ですねw
この「中」切りだけで、だいぶ候補を絞ることができます。
ピンズ・マンズ・ソウズごとに検証していきましょう。
ピンズ
5pが絡まないとなると、ピンズ待ちは2pか8pのトイツしかありません。
しかし8pは下家の8pを鳴かれておらず、
2pも第一打で122pからの打1pは考えづらく、2pトイツの可能性も低いです。
よって
ピンズはほぼすべて通ります。
次にマンズが当たりだと仮定すると7mが捨てられたので、残るは25mか36m
6mをチーする前の形を考えると
3445m+雀頭+中+ツモ牌(3sや5p)
4455m+雀頭+中+ツモ牌(3sや5p)
ということになります。
まず、上の形は4mかツモ牌にくっつけばテンパイであるので、
上記の状況では3sや5pをツモ切る前に、「中」を切ります。
よって6mチーの25m待ちテンパイは否定されます。
同様にして36m待ちも否定したいところですが
くっつきテンパイ形ではないので、3sや5pを切るか中を残すかは、個人によって選択が分かれます。
よって36mのケースは完全に否定することはできません。
ただし点棒状況的に親はなんとしてでもアガリたい場面なので、危険度は若干下がります。
最後にソウズ。
3sが切られているので25sは否定されます。
しかし47sや58sを否定する要素は見当たりません。
ここが
本命とみていいでしょう。
47sもしくは58sが場に切られて通った場合は、
もう片方が当たりとして消去法的に、ほぼ一点読みできるでしょう。
・・・さて解説は長くなってしまいましたが、いかがでしたでしょうか?
読みをするかどうかで、
この場面で7sや8sをツモってきた時の対応にも変化がでるし(おそらく聴牌しても切らない)、
逆に、ちょっと危険かも・・・と思えそうな4pを
ズバっと余裕で切ってしまうこともできます。
”麻雀は再現性のないゲームだ”と、言われます。
要するに同じ場面に遭遇することはないってことです。
じゃあ、この解説は意味をなさないじゃないか!(*`ω´*)
というと、そうではありません。
麻雀を打っていれば、似たような状況に確実に遭遇します。
そのとき、同じようなプロセスで考えられるか ということが大切です。
「
放銃したときの形を想像する」
今回の講座では、この点を身に着けていただけたらな、と思います。
ここから読みを始めると、けっこう危険牌を絞り込める状況があります。
牌譜があったら実践してみると、おもしろいかもしれません。
参考までに実際の牌姿と牌譜URLを最後に載せておきます。
みなさまの雀力UPにつながれば、幸いです。 ではでは~!(^ω^)ノシ
http://tenhou.net/0/?log=2010121420gm-00a9-0000-6e6135af
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